住まいの不動産の購入

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家の購入を考えるとき、まず悩むのはマンションと一戸建てのどちらにするか、という問題です。

 

予算や生活スタイル、住む地域の特色などによって優先順位が変わってくるので、一概にどちらの方が優れているかを結論づけることはできません。その点、比較が難しくなりがちですよね。

 

そこでこの記事では、マンションと一戸建てを比較する基準を三つご紹介します。最終的には自分なりに決断するにしろ、考えるための手がかりをこの記事から見つけていただければと思います。

費用面で比較!ランニングコストも忘れずに

まず、費用面から比較検討をはじめる人が多いでしょう。費用というと、購入費用だけを思い浮かべがちですが、実際には住み始めてからの管理費用・手数料も加味する必要があります。いわば、イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(運用費用)の両面があるわけですね。

 

イニシャルコストを見ると、一戸建ての方がマンションよりも高額になる傾向があります。その一方で、ランニングコストはマンションの方が高くなります。管理費や修繕積立金などの名目で、毎月支払いが続いていきます。30年や40年住み続けることを想定すると、ランニングコストだけで1,000万円以上に達することも少なくありません。

 

一般的に費用面はマンションが有利ですが、物件ごとの管理費や支払いの見通しなどを踏まえて冷静に判断すべきと言えます。

生活面の比較は優先事項のピックアップから

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生活面を踏まえて比較するのも一般的です。しかし、どうしても比較基準が多くなりがちで、かえって比較しきれなくなり混乱してしまうこともあります。比較基準はなるべく絞り込んで、基準を5個程度までにすると、かなり比較しやすくなります。

 

絞り込みには、まず比較基準自体を検討します。つまり、「何を基準として一戸建てとマンションを比較したいか」という優先順位をつけるわけです。家族構成や年齢、価値観などに応じた優先順位に従って、両者の比較を行うのです。

 

たとえば、セキュリティーや災害対策を重視したいのであれば、マンションが優るでしょう。エントランスにモニター付きのインターホンがありますし、管理人やコンシェルジュの存在もあります。いきなり見ず知らずの人が玄関までやってくることがないのは、マンションの大きな利点です(もちろん、古いマンションだとモニターや防犯カメラがないこともあります)。

 

一方で、騒音や駐車スペースの存在を重視したいのなら、一戸建ての方が満足できるでしょう。隣人による騒音で悩まされにくいですし、家の敷地内に車を駐車できるのは便利です。駐車スペースに屋根があると、雨の日でも濡れずに車を利用できます。

 

このように、何を優先するかによって比較基準や考え方が変わってきます。物件を検討する前に、自分たちの優先事項をピックアップすることから始めましょう。

将来の資産価値まで考えよう

将来の資産価値で比較することもできます。しかし、一概に一戸建てとマンションのどちらが有利かは言うことができないので、物件単位で慎重に検討する必要があります。その場合、いずれ経年劣化する物件をリフォーム・修繕することを前提に、どこまで手を入れられるのか確認しておくとよいでしょう。

 

物件を購入するとなると、長く住み続けることが前提となるはずです。将来売却したり賃貸に出したりすることまで想定すると、なるべく資産価値が維持されやすい物件にしたいものです。

 

一戸建ての場合は、仮に老朽化によって建物の資産価値が下落しても、土地の資産価値は維持されやすいというメリットがあります。一方で、マンションは駅に近い立地や便利な立地にあることが多く、資産価値が維持されるとともに、将来の売却や賃貸が比較的容易な面もあります。

 

一戸建てもマンションも、リフォームやリノベーションによって、物件の資産価値を維持させる手があります。ただし、許可や申請が必要なこともあるので、購入前に確認しておくべきでしょう。一戸建ての場合は、自治体に確認や申請を出すケースもあります(施工会社に任せることも可能です)。マンションの場合は、管理規約を読んだり管理組合に尋ねたりするとよいでしょう。